ダブルピース日記~推しに健やかであってほしい~

脳直で物を言う地方在住の半茶の間。2018年は遠征できないので何も口を出す権利がありません

「ヒルナンデス」を見てハンドメイドに何か感じた人へ(素材編)

 
連続更新ですね。
物を作る事のハードルを上げるつもりはありませんが、認識すべき点を学ぼうともせずに取り掛かるのは危ないよ、という話です。
 
ハンドメイドってどんなのを思い浮かべますか?
革、布、金属、レジン、竹、木材、紙、ガラス、なんでもありますよね。
手縫いのティッシュケースから本棚まで様々です。価格だって、下手をすれば10円から100000円まで、それぞれがコスト面と売りたい価格とで調整されてます。
コストっていうのは主に材料費、輸送費とかです。あと人件費。
 
材料もピンキリです。ダイソーから海外買い付けまで。
その「材料」についてお話しさせてください。
くどいようですが、私は前の記事でも言った通りハンドメイド作家ではありません。お絵かきはします。
ただ、油や水彩、絵の具を作ったり混ぜたり、蒸発させたり解体したり煮たり焼いたり削ったり燃やしたりと好奇心のままに材料をいじくりまわしたので、その経験を踏まえて話しますね。
 
「ピンキリ」の代表例は、今で言うと「レジン」だと思います。
マニキュアと、枠(もしくはモールド?シリコン型)とレジンがあれば透明感のあるそこそこ綺麗なモチーフが作れますよね(適当な物言いでごめんな)
 
でも、「レジン」「マニキュア」がどんなものかって考えたことありますか?
最近は自宅でジェルネイルをしたり、ハンドメイド用にセットになってたりで非常に安価に手に入りやすく、転用しやすくなっています。
もう身もふたもない言い方をすれば、バカでも子供でも買えるってことです。それくらい安くてハードルが低いし、購入制限もされてません。
指定するほどではないけど無害でもないのを知らずに使って、あわや・・・と言うことも実は多いです。
 
人間が受ける「害」は大変シンプルで、ハンドメイドで言うと「粘膜」「皮膚」「吸引」あたりが多いと思います。
これは適当ですけど、絵の具が口に入る、ボンドが肌に着く、削りカスを吸い込む、とかでしょうか。
あと引火性とか毒性ですね。
 
一時期問題になったアスベストは有害なものを吸い込んじゃうのが問題でしたね。
某漫画で「妊婦はイルカを食べてはいけない」というのがありましたが、これは水銀が含有されているからです。これは海洋中の生物濃縮の話になるので割愛します。
自動車の塗装をする人、内装工事をする人がゴツいマスクをするのも、作業中(生乾きの時間)に大量に吸引すると害があるものから自分を守るためです。
こういった害あるものは瞬時に症状がでるのではなく、あるとき突然花粉症になってしまうことが有るように、ストレスで胃に穴が開いてしまうように蓄積されて一気に来ます。
 
その恐れがあるもので、今おそらくもっともハードルが低く普及やすいのが「レジン」です。
レジンは最初からハンドメイド用として生まれたわけではなく、全てのハンドメイド材料や作品は工業製品の下位互換、おすそわけだと思ってください。
 
普及しているのはUVレジンでしょうか。紫外線で固めるやつです
商品によっては工業用製品を小分けにして販売してるものもあります。これは悪いことではないですし、普通の事です。
2液を調合して凝固させるタイプのレジンもあると思います。多分普及しているのは既にいい具合に混ざったやつだと思いますが・・
 
学校で科学の実験してるときって、換気をしてませんでしたか?
それと同じです。職人さんや工場の人はマスクや手袋をしてますよね。同じものを扱う以上、作家さんの家は言わばごく小規模な工場です。
ともなれば防護しなくていいわけが無いです。
というか日常生活に無いものを扱うのに調べもせず防護もせずのほうが疑問なんですけどね。
アレルギーを発症すると一生直らないので気をつけてくださいね。長いですよ。
 
レジンや工業製品での制作中のアレルギー云々はまあ作家側の被害なのでここで一旦置いておいて、
購入する側にも害のあるものがあります。
 
「食品封入」です。
このブログを書くきっかけとなった「ヒルナンデス」でも、フルーツを使ったデコグッズが登場してました。
これは結構まえに問題になった一件でもあります。ハンドメイド界隈の人は記憶に新しいのではないでしょうか。
 
まず、有機物というのは呼吸をしています。
食べ物はそのうち腐っちゃいますよね。何でかっていうと、滅茶苦茶雑に言うと酸素(または空気)と水があるからです。
空気と水があると、人間の暮らしの中での最小単位での植物、カビが発生します。
 
「食品」というのは、真空でカッサカサにでもしないと必ず水分と空気が入っています。
ビスケットにも、チョコレートにも、カラカラに感想して見えるドライフルーツにも必ず含まれています。
突き詰めた話、水気無しでは全てが粉です。
それこそ分子や原子の世界の話ですが、それらが化合して大きな塊になっているので行き着く先は同じです。
専門家ではないのでまた詳細は違うと思いますが、とにかく水分の無い食品と言うのは無いと思ってください。
それをレジンに封入すると、ぱっと見は真空パックのようなキレイな状態になると思います。
筆で塗るか、漬け込むか、作り方はいろいろです。
ですが、酸素や水は残ったままです。
 
カビが・・・出ます・・・
食べ物で遊ぶな云々ではなく・・・カビが・・・出ます・・・
 
控えめに言うとヤバイ。
カビって人間にも生える。ヤバイ強い。全部がそうじゃないけど。
ちなみにレジンも永遠ではなく、遅かれ早かれいずれは劣化したり変形・破損します。
 
ダイソーなどのレジンは工業用と比べると変色が比較的早いように思いました(でも長期保存が目的でないなら充分に使えて良いものだと思います)
劣化が遅いレジンもあります。ただ、それだけ強い成分が入っていると思ってください。
 
自分で「こういうのがあったらいいな」と思って作って保管しているのと
自分の与り知らぬ期間、他人の手元で保管されているのとでは根本から違います。
値段をつけて販売するのであればこの認識はより厳しくすべきです。プロもアマもありません。
製造したものの責任は全て製造者にあります。
自分がケガするのと人にケガさせるのではまるで違いますよね。置き換えてみてください。
 
レジンをするな、ハンドメイドをするな、という訳ではまったくないです。
ただ、
普及する=粗悪品が出回る・充分な説明や認識が無いまま万人の手元に行ってしまうというのは間違いではないと思っています。
用法容量を守って正しくお使い下さい。
 
番組の同コーナー中、「素材集」が紹介されてましたよね。あれもちょっと説明が不十分でした。
ああいった書籍のものに関わらず、「素材」として提供されているものには大きく分けて二種類、細分化するともっとあります。
「商用目的で使っていいもの」「商用目的で使ってはいけないもの」です。
 
前者は
「完全に自由です。何も主張しません。ご自由に」
「製作者だと偽らなければ制限無く使って良いですよ」
「同人誌には使って良いです。でも業務目的、製品として製造するものには使わないで下さい」
ほか、
 
後者には
「お金が発生するものには一切使わないで下さい。」
「同人誌はいいですよ(営利目的ではない)」
「参考書です。この本の図案を使うことはできません」
ほか、
それぞれで使って良いラインが決まっています。
「雑誌で見たマークがかわいかったから使っちゃおう」はNG、それはしてはいけません。
パロディやオマージュとはまたワケが違います。強めに言うと「盗作」です。
「知らなかった」ではすまない領域に入ることもありますし、制作した商品すべてを返金や回収することになるかもしれません。
ここらへんは権利関係の話になったり、版元の話になったりなので本当にその提供書籍やサイトによります
使う前に確認を。
 
これは完全に余談なんですけど、害についてもう1個。
人間の身体って、金属とか入ったらマズいですよね。マズイんですわ。鉛中毒とかあるでしょ。
不思議の国アリスの帽子屋がイカれてるのは帽子を作る工程で有害なものを吸ったという説もどっかで聞いたぞ。
昔の赤ん坊の死亡率が高かったのは、母や乳母が肌に塗るおしろいに水銀がふくまれてたからとか、とにかく相性が悪いです。
まあ水銀温度計なんてものがちょっと前まで出回ってたくらいですし・・・
 
脅かすようですが現代の絵の具にも毒性があるものが結構あります
「クロム」「マンガン」「カドミウム」「鉛」「水銀」「セレン」というものが含まれた絵の具があります。(一部はとっくに廃盤です)
フラスコ画やテンペラ画を取り扱われる方はこれらを使うと思いますが、
絵の具によって度合いは違いますが、そもそもの皮膚への付着にも厳重注意が必要なものもあります。もう汚染扱い。なんだこれ。
ただ金属が入ると鮮やかなんですよね・・・カドミウムレッドとか・・・
 
今でも一部が販売されているのは、きちんとした基準と検査を通り、害が発現しないようにされた商品だからです。
これを考えると、粉末で購入して自分で練ってた時代はもっと失明とか毒性による作用での健康被害が多かったんだろうなあと思います。
 
油絵の表面に塗る、速く乾燥させるための液剤もあるんですが、
物って表面が乾くと中が乾きにくくなるじゃないですか。放置したみかんは表面はかさかさになったけど中身はまだ水気がある、みたいな。
あれはごく小さい呼吸穴が開いていて、速乾の下でじんわりと乾燥(呼吸)している状態が続いてるものです。
肌だって、汗をかいていないとおもっても水分が出て行ってるものですよね。
常にそうやって出て行ってるんですから、行き先を失った水分のせいでカビが生えるってのも想像つくと思うんですよね。
 
専門家や科学者でないからこそ、適切な水準での防護や用法を把握しきれないからこそ、多少過剰だと思っても防護すべきです。
ビビらせたらごめんね。
私も無邪気に指で油絵の具塗ったり、揮発性のものを触ったり鶏とかの心臓を放置したり土を煮たり蒸留したり蒸発させた後の残留物を狙ったりして色々怒られたんですけど
これを家庭レベルの設備と空間でやったらヤバイな、って思うのを家で平気でやってる人が多くてハラハラしてました。
 
ヒルナンデス」での特集はあまりにも取材や各方面から受けるリアクションの予想が不十分で乏しく、
誤解と怒り、批判を受けやすい内容だと思いました。
 
購入者と販売者の間の摩擦や認識の違いは永遠に埋まらないと思います。
それはこの世の全ての人間が同一の固体ではない以上しょうがないことです。
道具だって人間が焚き火からガスコンロへと進化させて炎を御するようになったように、扱いさえ間違えなければ一般家庭で扱っても大丈夫なものが多いです。
各々がもう一歩だけ想像力を持って物事にあたれば、問題は最小限で収まるのかもしれません。
 
やったことが無い人、興味と行動力が有るのなら是非何か作ってみてください。
楽しければあなたは向いています。物を作る喜びは何物にも代えられません。苦しみもありますけどね。ハハハ