ダブルピース日記~推しに健やかであってほしい~

脳直で物を言う地方在住の半茶の間。2018年は遠征できないので何も口を出す権利がありません

【ネタバレ】「プロメア」を二回見た後の私のメールの下書きです

前情報なしでプロメアを見に来た私「え!?リオ”くん”!?」
 
幕末Rockのオタクに刺さる」と信頼できるフォロワー筋が言っていたので、上映期間がのこりわずかと聞いて慌てて仕事終わりにレイトショーに駆け込んできた。
結論から言うと「すげえのを浴びたな」です。
 
ここから下にあるのは初回・二回目の私がメールの下書きにメモした当時の叫びを合体させたものを誤字脱字のみ修正した物で、誇張や幻覚と私の解釈を多く含みます。
あと書いた時にはパンフレット売り切れてたからパンフレットの掲載情報も知らない状態で書いていました。
興奮したオタクの生のグルーヴを分かってくれる人向けです
 
ネタバレしかないのでまだ見ていないと言う人は読まないで下さい。
「DVDまで待とうかな~」という人は家に映画館と同等の音響や画面がないのであれば6月20日(おおよそ・映画館による)までに映画館で2000円出してチケットを買って観てください。2000円出してチケットを買うと100円玉をもらえます(?)
 
「急にこのページだけ開いたから読んでしまった」とかも受け付けないよ。ページ名くらい確認しな!

 



プロメアを二回見たので感想というか、思ったことを書く。「公式はそこまで考えてない」を念頭に置いて欲しいし、既に10000万回語られた事をモリモリに含むのでそこは勘弁して欲しい。
というよりも、神話ベースの名づけや展開が多分に含まれているのでその点に関する気付きや解釈は被っても仕方が無いと思って欲しい。
あとパンフレットが売り切れていたので手元に無い状態で書く。こぼれ話とか設定が掲載されていたらまた変わると思うけど面白いのでこのまま書く。
ガイナックスとかトリガー作品にあまり詳しくないんですけどいつもこんなに面白いんですか?


■目が足りないし記憶が飛ぶ
冒頭は30年以上前、バーニッシュが発生しはじめた時のだろうから現代からそれほど経ってないんだろうな。
30年と考えると日本の戦後の経済成長までを思い出してしまう。
とにかく強いストレスに日常的に晒されている人間が発火していて、これ後世にバーニッシュの脅威に(実際は脅威に晒されている割合はバーニッシュの方が多いんじゃない)
晒されている一般人はさらにバーニッシュになりやすいのでは、と思ったけどそういうのではないか…突然変異ってことは出生時からだろうし…

初見で圧倒的過ぎて「あ~今から自分は面白い物を見るんだな」と思って早々にジブリ泣きしてしまった。
出動する時に車両の両脇に居る一般人が歓声あげてなかったですか?ああいうのに弱い。タイバニでも泣いた。ニチアサで育ったから一般人から見たヒーローに弱い。

アニメをあまり見ないオタクでも空中合体と変形と、ビル天井のジャッキアップの際の動きは最高だった。
消防の車両内のあのスーツが入ってるポッドは6つあった気がしたけど、実際に現場に出て救助活動をするのはメガネ・デカいの・主人公・ヒロインで、
一人はサポート(メカニック)、イグニスが着用するって考えても6つあったなら一つ余るけどルチアも数に入っているのか、それとも別に誰かが居たのか、単純に予備か余ってるだけなのか気になる
後々に予備機が出てくるので単なる予備としての保管設置かもしれないけど気になるなあ
(それはそうとガロもう乗ってる?一番乗り?纏持ちだから?ハリキリボーイ?)

通常の炎とは明らかに様子が違う、触れる・変形できる(物理的な攻撃が可能・質量が有る)炎に対しての対抗策がガッチンガッチンの凍結っていうのもまた面白い
都市の巨大化に際して近代的な装備が必要という点で、薄く強く軽く頑丈にの物理面積の減少による軽量化のデザインじゃなくて逆に機動力を上げた上でのゴリゴリのロボ装備なのがロマンがあっていい…

本チャンの建物内部でお手上げ状態の人達の救助終了まで主人公が一切出てこないなと思ったら纏を持つにふさわしい兄ちゃんが出てきて「ああ~これこれ!」となった(この後も何度もこうなる)
纏って極東の島国だと威勢よし、体力ありの人材しか持てなかったし纏持ちは屋根の上に上がるもんで…私は…私は…!!!ガロ!!!!!!!!!!!!!

あれだね…先に射出された面々はポーン…と発射されたようになっていたけど、高度があったのと直前まで喋ってたからおもいっきりGがかかっててさ…
新人だっていうから対ショックに慣れてないのかもしれないけどさ…いいよね…

でもこの登場→救助までで、後からわかる支援者の存在を抜きにしても現場において有用な人材、十分な実働の人間として認識されているっていうのが…纏は趣味としても…
ルチアとガロは美学というか、「これはかっこいいな!」というのが合致しているっぽくて非常によい。

あと恋愛要素が皆無。お年頃の女の子が毎日顔を合わせて良きも悪きも見ていて信頼もしている男の子に顔を寄せられたらドキドキもするよね…と思うけど一切発展しねえ!!!
「好意を持っているんだろうな」で終わる。なぜならこれは恋愛のための映画ではなく、主人公が人を守るのはそこに生命があるからなのである
そのヒロインというポジションの女の子ではあるけど、ただ守られる子ではない。守る子だ。そうだ。この映画はみんなでみんなを守るんだ。
それぞれの土俵で、自分が持てる全てで大事な人や物を守るカッコイイ人間しかいなかった。
守られる人間がかっこ悪いという話ではないけど、この映画においては「弱さゆえの強さ」はあっても守られてただ泣いているだけの人間や、
感傷だけで生きている人間やヒステリーを起こす人間が一切居ないのがまたいい。徹底的に排除というよりは単純に必要なかったんだろうな。
作中でキャラ同士のやりとりの中で性消費されないというか、少年の可憐さを「まだ子供じゃねえか!」以上に触れない、女の子だけど「女の子だから」を言わない、
ありがちなイジり(笑)の一切が排除されてて驚いた。これやると反感も出るし話がたるむからいいのでは?本筋と熱血と描きたい物にに正直すぎる。もっとやってくれ。

■よくある差別
バーニッシュ、単純に火っていう人間が一番便利に使って一番畏れている物を使役するから畏怖差別されるにはそれで十分になってしまうんですけど
「一部のファンのせいで全体が悪く思われる」っていうオタクジレンマ?あれと同じで一部のバーニッシュのせいで…ってなってるのがつらい
理解者も確かに存在するのがまたつらい。だってそれだけじゃどうにもならないでしょ。その人らも理解はしているけど実害が出ている以上は擁護できないでしょ。

作っているのがバーニッシュだとわかった途端に「これバーニッシュが作ってたのかよ」「気持ち悪い!」ですよ。
直前まで評判のおいしいピザ的に食べていたものが一瞬で毒入りのような扱いになる。罪も無いマルゲリータ生ゴミにされる。
「なる」んじゃなくて、「される」んですよ。自然となるのではなく人がそうするの。
そりゃあ非バーニッシュにもバーニッシュにも善悪どちらの人間もいるだろうし思想もいろいろでしょうよ、しかし綺麗なてのひら返し。
最初にバーニッシュが発現した時に多数の死者やデモが起きて地球がえらいことになったからこそのイメージや憎悪なんだろうけどさ、どうせ「バーニッシュが起こした」ってなってるでしょアレ
そもそもその発現したバーニッシュを未解明・未知の恐怖「だから」弾圧するってなっていなければ、誰かが少しでも話を聞いていれば30年後まで続くような禍根にはならなかったんじゃないかな。
突然変異であるっていう事が解明されるまで掛かっただろうからきれいごとだけどね。
ガロはバーニッシュの炎が人を殺さないっていう事にも気付いてなかったし、報道も管理されているであろうと想定すると情報の操作や意図的な制限もあっただろうし…
どこかで気付けた事にも、自分たちの理解が及ばない、考えたくない、考えるほど興味はない、などで簡単に箱にいれてレッテルを貼って、その箱で殴りに行くんですよね。
中に何が入っているのかも誰を何でどうして殴っているのかも忘れて。
自分とは違う人間が自分たちよりも数が少なかったり実は生命としては弱い(発火などの不便の点)とわかった途端にこうだよ、みたいな
恐ろしい集団心理ですね。




■責めきれない悪
この話、テレビシリーズとかではないので各キャラの本編映像中での掘り下げ(妹への溺愛・クレイの過去や心理・2組織の対立など)を本編に必要なレベル以上はしないんですけど、
クレイは「転送先の新しい惑星で私が人類の王になる」とかそういうのではなく、本当にそのまんま連れて行ける限界までの人類を連れて行こうとしていたんだな
画面映えの観点もあるだろうけど、街というか文明をそのまま切り抜いて船に載せて飛ぶなんていうのは新天地に難民として行くにはヤバすぎる
ビームも、頑強な岩盤を想定した装備も、環境変化に対応するための装備も、人を倒すためでなく工業機械として使用して開発開墾をするつもりだったんだろうな
ゆくゆくは量産まで考えてたのかな、新天地を楽園にするためにさ… 滅殺開墾 ビームってどういう事…?ガロのネーミングを責められないよ…
 
全部を救おうとする男VS犠牲をはらいつつも救えるものは絶対に救う男はそりゃ衝突するよ…
しかし目的に対して犠牲をはらうことは当然という考えの人間になってはいたけど、喜んで快楽のために人殺しをしたりする人間ではないんだよな

神話をかじったオタクは「プロメア」+「燃える」=火確定→プロメテウスの連想ゲームが全然できると思うんですけど、
博士のところからプロメテックエンジンを持ち出した構図は名前のまんまゼウスとプロメテウスだし、博士はプロメテックエンジンやパワーの利用は悪魔の発明として人類から隠してたし
このくだりはいいとして、オタク的こじつけをするとクレイの凶行があったからこそガロはクレイから離れてリオというを手にして天地創造レベルの事をやってのけて…
ゼウスから火を持ち出したプロメテウス…

そこまで考えてるかは知らないけど「弟いなかったっけ」とハッとしてウィキペディアでプロメテウスの確認をしたんですけど、プロメテウスには弟がいて、
兄のプロメテウスが「先に考える者」という意味であることに対して
名前が「エピメーテウス」、意味は分解すると「後に考える者」だそうです。後で考える…こわ…アレじゃん…あの台詞じゃん…

情報量が多い…多いのに「公式はここまで考えているんだろうか」と我に返る…
スケールがでかすぎて言語にできないんですけどあまりにも創造神話でしょ。引くわ。しかしこの話に神が絡んでこないのがまたミソ。あくまでも人間の戦い。

あの場所に二人が落ちてこなかったら、あの機体があそこになかったら、そもそも研究所がなかったらすべてがマジで終わっていたのでデウス・エクス・マキナの名の通りなのであった…
ご都合主義というか、”手”が入ることありきで救われた世界というか、誰か詳しく私の言いたいことを解説してくれ

あの高い技術でコアをなんとかできたのでは、と言う事に関しては大佐があれだけの重装備で火山に近寄れなかった(使う道具の都合で耐熱・耐冷両用なら無理ないかも)し、
確かにそもそもコアに近付いて直接か遠隔で接触するだけの用意も必要になるから返答も理にかなってるのよね。限られた時間でそれが出来るかどうかって考えたらそれは捨てるべきだったというものある。
ただ、博士と研究をしていた時にプロメアとの繋がりやバーニッシュの発生の理屈を知っていたから、バーニッシュを発生させない、地球ではバーニッシュであったとしても以降は炎を出せないようにする、
この2つでバーニッシュとしての宿命から離れたいからギリギリまでの抵抗ではなく地球を捨てるという選択をしたんだろうな。
持っている可能性に賭けなかった事や非効率さの裏に非常に人間臭い理由があった。今ここにいる人を救いたい!と地球と人類の未来を救いたい!では生命の救助に対してあまりにも解釈違いすぎる。

っていうか辛いよね…世間はバーニッシュを差別し、自分も直前まではうまいこと抑え込んで非バーニッシュとしてその片棒を担いでいたりしたかもしれないじゃん
でも抑え切れなくなって暴走して見ず知らずの一軒家から子供を焼き出してしまって、その子供は自分のことを「助けてくれた人」として
もはや人生をかけての恩返しに勤しんでるわけじゃん。大人の都合で生まれた偽の恩に報いようとするわけじゃん。
自分の嘘偽りと罪の象徴が自分を慕って来るんだよ。目障りとおりこして地獄じゃん。ガロが生きている限り続くんだよそれが。
しかも仕事ができると来た。自分の手で勲章も渡してしまった。嘘が育てた男が本物のヒーローになっちゃってるんだよ…

考えるほどつらい。あまりにも強靭すぎた。強靭すぎるが故に…の男がつらい。
クレイも相当な出力があって、リオみたいに戦闘やほか活用で発散してるわけではないじゃん。下手するとガロ救助の一件から今に至るまでずっああだったんでしょつらい
バーニッシュはプロメアと深く繋がっていて、バーニッシュが受けた苦痛がプロメア自体にも苦痛として伝わるのなら憎悪や怒りも繋がってもうそりゃ異形にもなるよね
VSガロの時のクレイと竜リオの時の異形さの共通がつらい。両方とも正気ではあったのがまたつらい。

しかしクレイも、バーニッシュの美学と信念に基づいてはいないだろうけど快楽などで無闇にバーニッシュを殺していたわけじゃないんだよね。それやったらただの悪人だからね。
虐殺であるのは違いないけど「材料として使っている」というワンクッションがあるところが…正等ではないんだけどさ…
もっと別の方法はなかったのかと思うけど、選択肢はあっても方法はなかったんだろうなあ
 
あともしもっと博士と研究を続けていたら、否定ではなく理解を試みていたら、守るための炎にも気づけたかもしれないというのがつらい。
たらればの世界であってもいい方向に転じるという保証がないのつらい
でもそもそもバーニッシュである事がいやだったんだよね。えたいの知れないものの奴隷として生きる自分が、罪と偽りの象徴が存在することが、うう
つらいという言葉の存在に感謝するしか出来ない。

■リオ
CV斉賀みつきくらいかなって思ったら早乙女太一であんぐりしながら観た。ええ…!?
ハイパー異形スーツの時に見事に異形脚になってくれて終始ドキドキした。かっこよかった。見た目の凶悪さでどんな悪人が出てくるかと思えば可憐な少年が出てきてたまげた
そうだよね、あの脚だと座る時に大股パッカーンになるよね。
二度と会わない筈の敵対組織の人間の名前を覚えていたのは記憶力か、よっぽどの印象だったか、「一度で憶えろ」は一度で憶えるのが当然と思ってたらマトイ作ってくれるのも納得
ちゃんとかっこよく作ってくれてよかったねガロ…お願いを聞き入れてくれる、対話と試行錯誤ができているね…
でもこの子もあぶなっかしいなあ。バーニッシュの未来のことは考えてるけど自分の未来の事は考えてるのかな…

作中でガロとリオは非パーニッシュとバーニッシュとして唯一まともに対話をした二人のように思うから、理解度ではほかとは段違いだと思うな
利害の一致以外でも、被差別の自分たちへの非礼を詫びる言葉を口にした事、救命活動を申し出た事、自分の知らないところで行われていた人命を失うほどの非道を知った事、
決して自分たちのせいや遺伝、意図でバーニッシュになったわけではないということ、ただの人間であること、信念があるという事などを短い時間の交流であっても
ちゃんと自分たちの言葉で、目で見てやりとりをできたっていうのはもはや人類の躍進レベルで
リオについては「まだ子供じゃねえか!」という通り、子供がテロリストとして活動して守ったり破壊したりしていかなければ主張したり生きていけないっていうしんどさもある


■ガロ
元々素直な子供だったにしても、未熟さや若さは目立ってもブレたり歪んでいる人間ではないのがつらい。
でも子供であるわけでもないし熱血でむちゃくちゃやるけど分別がありそうなのもまたつらい。誰の背中を見て育ったと思っているんだ…クレイなんだよ…
クレイがなまじ表面的には社会貢献とか世の為人の為、人の心と健全な生活の為に行動しているだけあってまっすぐに育ってしまったのがつらい
そんな真っ直ぐな子が、真偽は不確かでも自分の目で一人の人間の死を見た上で自分で判断して自分の人生とも言える人に否定してほしくて(多分)直接聞きに行くんですよ
これが嘘ならバーニッシュを責められたのにね。
 
親玉を捕まえたから一件落着!ガハハハ!じゃなくて飛来物をバーニッシュと認めたら急行して、目に入ったのが子供であっても攻撃の用意をして行くんだな
私の記憶違いだったらすまないけどガロはバーニッシュに対しても起こした事件事故以上の追及や否定もしない代わりに同情したり擁護したりもしてなかったよね。
彼もまたバーニッシュ被害者なのであった…あれかな、頭ではわかっているけど、どうにも、っていうパターンかな。
ピザ食ってるシーンでも、悪いことしてるわけではないバーニッシュの逮捕には物申すけど同僚のバーニッシュへの理解には大きく乗っからないんだよね

思惑と真意を知ってから絶望というよりも失意が大きくて…でもクレイは確かに自分を抱えてくれたし文明もよくしたから…つらい…人のためになってしまっているから…
ガロが「旦那!」と呼ばなくなったのは「呼ぶな」と言われたという(突き放された)のもあるだろうけど、自分から決別したというか、盲信から解かれた、「誰かの為に」ではなく自分で考える部分がより強くなったというか
なんていえばいい…?
 
自分を育ててくれて支えてくれて、自分が信じて慕っていた男に裏切られたり道具として扱われていたことが分かったり実は黒幕だったりっていうのほんと心あたりありすぎて…
心あたりが…ありすぎて…

たとえ目指した人が絶望を持って自分に襲い掛かってきても育った信念と持った希望はクレイを見て育ったガロが自分で巣立ったものであってクレイが与えたり作ったものじゃないからさ…
でも救うんだよね。バーニッシュになったのは彼らのせいではないし、ガロは救命が使命だし、裁くつもりもなかったろうし
言葉にならん…盲信って書いたけど盲信じゃないな…激アツの信頼だったんだな…うむ…ただ憧れて、信じて、頼りにしていたんだろうな…

しかしクレイもまた人生をかけて財産も時間もなにもかもを注いで考えて考えて犠牲もやむなしの選択をして組み上げた計画を「あとでかんがえる!!!」って言われたらそりゃぶちギレるわな
後じゃおそいの!!!今なの!!!未来なの!!!考えるべきは未来なの!!!!



あと個人的に消防隊だ!よりも火消しだ!がしっくりくるのは、ただ水をジャバジャバとかけるだけじゃなくて全体的に破壊と燃焼を許容しているところ。
火消しは破壊消防というのをするから、それがのちのスクラップ&ビルドに繋がるとは…
でもケツに火がついて元気よく走ってるのは笑った。元気かよ。


■使い捨てじゃなくてよかった
プロメテックエンジン、製造の段階でも流れ作業での封入で画一のデザインで大量生産で、それが延々と積み上げられて地球上のバーニッシュ全員ここにいるんじゃねえのってほどだったのがぞっとする
初見ではピザの兄ちゃんが一発で死んじゃったと思ってたから「やだ!!!側近死んじゃやだ…い、生きてる!」ってなってたんですけど
ピザ屋の兄ちゃんもよく見たら指先だけ灰になってたし「生きている間は永遠だ」ってことは実験体にされた子みたいに人間としての稼動に必要なパーツを外部から故意に抜かれたりしなければ
私が思っている以上の耐久度はあるのかもしれない。あっ…そこも実験してたんだよねエンジンに使うから…
でも全員が同じ耐久性だとは思えない。実験に使われていたバーニッシュもあの隠れ家に居ただろうし、いくら永遠とはいえ弱った状態で使用されたら、開放された頃には…っていうのもあるのでは


■信念
「腐媚びしてる」というツイッタラーの発言を見てああ~ここね~と思ったんですけど、
前置きをさせてもらうと男同士の接触があったシーンをなんでもかんでも腐媚び認定するオタク、
「男の臍、乳首、性的なものとしてフィギュアから削除」と同じくらい「そう思うほうがムッツリなのでは」案件なので、
是非その腐女子に向いている思考を活かして同人誌を出して欲しい

チームの中にも「一部のバーニッシュが荒れているので無害なバーニッシュまでもが悪いイメージになる」という考えはあるっぽい
バーニッシュである=悪ではなく、悪事を働いた時に悪人になるという思考はかなりぐっとくる物が有る。
マイノリティや大衆の集団意識、自分と違う物への理不尽ないいがかりや無知からの畏怖・弾圧という大なり小なり発生しがちな部分にさくっと深く入ってい
あのチームは治療は請け負わないにしても負傷者の中にバーニッシュ確定の人物が居ても救命措置を仕事としてきちんとするんだろうな。大佐はその場では放置しそうだけどな

バーニッシュが潜伏している洞窟でのシーン、家をバーニッシュの炎で焼かれたガロからすると穏やかではないんだろうけど、熱血だけど理性がないわけではないんだな
「バーニッシュも飯を食うんだな」と皮肉言ったのはちょっと意外だったけど、ただの人間だ、食わないと生きていけない、と言うところでそもそも
バーニッシュも人間であるという認識を再確認というか、初めて芽生えた発想ではなくちゃんとあったのではなかろうか。バーニッシュ当人から言われて再度認識したというやつ
「バーニッシュだから掴まえる(無差別)」というよりも「罪を犯したから掴まえる(罪人になったら捕獲)」という意識なのかな。バーニッシュ狩りの方向ではないよね。
罪を憎んで人を憎まず、ピザ焼いてる人の連行シーンでもつっかかってたしただ平和に暮らしてただけだったもんね。

包帯の下は皮膚を使っての組織再生かなんかの実験か、眼球とか臓器を摘出されたんだろうなっていう面々の中で
絶命しようとしているバーニッシュに対しても救命活動と物資の提供を申し出るくらいだからちゃんとひとつの命として見てるよね…取りこぼしていい命なんかないんだよね…
リオがやったのは救命措置でもある人工呼吸と同じで、炎=生命であると…

終盤で出てくるガロによるリオ蘇生も、拘束+バーニッシュ多数の不利な状況で皮肉が出て、そこから蘇生の様子を見ていたとして、もうかなり理解していたとして、
非バーニッシュであるガロがバーニッシュであるリオを心肺蘇生(バーニッシュでも同じ人間の肉体として扱ってる)を施してあの炎は自分を傷つけないのを前提に口に含んで直接吹き込むんですよ
人命救助してるんですよ。人間には酸素が必要で、バーニッシュには炎が必要で、
人間として扱われていなかったバーニッシュを人命として…そこまででかく差別していた子じゃないからそこまでないかもしれないけど
非バーニッシュとバーニッシュの間で交わされる生命のやりとりとしてはあまりにも革新的でしょ…
わかるかこれが…一つの命を救うのは…無限の未来を救うことなんだよ…ゴーゴーファイブで言ってた…

アイナと顔面が接近しても「あっ!バーニッシュ!」的にスルーしてたくらいだから、ああいう接近や救命措置で照れてたら仕事にならないし日常的にあるんだろうな
ガロがワーッ!!ってなってたのはこれまでの反バーニッシュ的な基盤があってこその「なにやってんだー!」かな。


バーニッシュという人種と現象が消えて、よく考えたら「バーニッシュは逮捕だ」というだけで個人や素顔を特定しての指名手配などの描写がなかったから、
現場で取り押さえられて顔を見られているとか報道されたとかでもない限りクレイ含めて誰がどうバーニッシュだったかは特定できなさそう?なので、
そのまま「元バーニッシュ」という新しい差別なく生きていけたらいいなと思う

■考えたくないカメラの外
凍結させたられたバーニッシュは凍結した状態で破損したら肉体も損壊してるんだろうな
・「シン・ゴシラ」における被害の表現とおなじように、実際の死屍累々の様子は映さなくても箱舟のギリギリまで来てスマホとかで撮影していた一般市民(非選民)の距離と、
あの機体でも落下時に無重力になっているということ、オペレーションの人達が容赦なく宙を舞っているところ、冒頭の救助の場面でも救助にあたっている人間以外もかなり接近しているのが常ということから
箱舟落下時の衝撃とか箱舟に搭乗していた市民とかの被害がバーニッシュ自体が着火した事による被害よりも大きそう。
すべての出来事において、画面外で無数の死体が積みあがっているのだなあとゴジラを見たオタクは思う。
箱舟内部に関しては消防重機の要救助者を乗せたコンテナがけっこう無茶な動きをしていたので重力具合で箱舟内部に関してはふしぎなジャイロとかがあるのかもしれない…
まあ、聖書とかでも悪魔より神が殺した数の方が多いし…

・再生する力が強そうなバーニッシュ、実験体があそこまで衰弱しているのは永続的に苦痛を与えられる実験をされているとか、根幹の人間たるパーツを摘出されているとかだろうか
あのじいさん下手すると開頭されてるしあの男の子も眼球が残ってるかも怪しいよね。あの女の人は生殖機能について調べられたのかもしれないと残虐さを想像できる包帯の巻きっぷり

■こまごまとしたもの
・博士の研究所でたぶんカメラからの視点なんだろうけど、アイナが昔なつかしい水玉コラになってた
博士がプロメアの解説してる時に出てきた顔のついてるちっちゃな火の玉、博士にナデナデされててかわいい
・「火をつけちまったー!」ってなってるときに手に持ってるマッチに桃の絵ついてた
・「ラーメン」は「ラーメン」なんだなあ
・早乙女研究所じゃん
・そのハートのアレはなんだ (ハートのアレを友人に訴えたら「すしおの趣味かと」と言われました)
名づけの謙虚さというけど動力になってくれないと動かないから敬意でもあるのかな
・茨で縛られる美少年
·というかマッドバーニッシュモードのときのリオ君はすべてにおいてフェチくさいうえに挑発までしてくれるのでヤバイ(シークレットブーツ疑惑)

ビザ焼いてた兄ちゃんは指先は崩れて灰になってたけど、あの後ってどうなったんだろ。あのまま使い潰されたか、エンジン実用の際の燃料に回されたか、
指を再生できたかどうかは不明、生死も不明だけどまたどっかでピザ焼いてるといいな。し、死んでないよね

■結果オーライ論
ガロがやったのはかなり危険なギャンブルで、すべては「なんとかなった」に過ぎないし、人類を守るためなら確実なのはクレイなのは間違いない。
絶望と一度踏み外したら全てが崩れる衝動と自分を慕う嘘の象徴を抱えながらも長年組み立てて来たものが一瞬のまぶしい希望に崩されて、
完全燃焼の基盤として最終的に活用されたのはよかったけど結局ほとんど水の泡なってしまったのはつらい。
憎んでいたバーニッシュがクレイからちゃんと消滅してなければ一切の希望なくそのまま自害するレベル。
なんとかなったからいいんだからね、なんとかなったからこそいいんだからね。

こういうのに弱い。勧善懲悪でない、全てを救うエンディングが…
自分を利用していた、疎ましく思っていた、でもだからといってその生命を諦めたり見捨てたりするのは違う、お前も救済の対象だ!!!みたいな…
罪を憎んで人を憎まず…マルゲリータ
プロメテウスとエピメテウス···炎···方舟···洪水···七回···7日···ウッ
わかるか…
ゼウスから火を盗み出して人類に火を与えたプロメテウスはのちに苦しみの中に置かれることになる…プロメテウス…「先を考える者」…
wikiによるとプロメテウスは「先の知恵」すなわち「先見の明を持つ・行動する前に熟慮する」なのに対して
ちなみにエピメテウスは「後に考える者」?「行動・失敗した後で、ああしていれば良かったと後悔する者の意」らしいので、
不穏かと思いきや「あー!火ィつけちまったー!」というのがあったのでもうそれで回収ということでいいかもしれない。
後で考える!!!!!!!!!!!!!
 
 
あの後どうなるのかな…元バーニッシュは一般市民と一緒に復旧作業に尽力するとして、クレイは確実に一人は殺害してるからその分の裁きを受けて、
でも装着可能とはいえ腕も落ちてるし野望も潰えて、やってきた事も一度リセットされたから生きる気力が有るかどうか…
その後のピンチでは心強い味方とかになってくれねーかな~。よくあるやつで~
 
あと二次創作でおいしいものを食べるバーニッシュ幹部三人組っていうの絵を見たので、災害復旧の中でもちゃんとご飯を食べられたらいいと思います。
 
音楽についても何か言いたかったけど最高の物にわざわざ「最高なんですよ」って言うのも恐れ多い。「アアアアアアアアアアーーー」「きたきたきたきた」「ウッ…」「ウッヒョヒョヒョ」の連続なので劇場で耳から興奮した後にCD買って静脈から入れましょうね。
 
 

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ここまで、gmailに残ってた初回後、初回翌日、2回目前、2回目後までの頭のゴチャゴチャを書き出した物の複合体です。
読み返すと滅茶苦茶だけど物量が凄すぎて笑った。とんちんかんな事も言ってるけどおもしろいのではなかろうか…

とりあえずこれを書いた後にパンフレットを入手できたので、あの地味に細かいニス加工を楽しもうと思う。

あ~~~~~地元の映画館20日までやってるな~レイトショーもあるし~テレビを点ける感覚でバカスカ見たい。そう思うのであった。