リヴリーアイランド
朝まで散歩させてた。
今日、16年のサービスを終えるゲームがある。
「リヴリーアイランド」という、DSゲームやリアルイベント、書籍発売まで至ったインターネット上で謎の生き物「リヴリー」を育成するゲームだ。
私は長年、このゲームのアカウントを持っていた。
まだTOPページ、エントランスページの島が小さかった頃の話だ。
小学生だった私はリアルなペットよりもこのリヴリーを飼いたがって、ちゃんと世話しなさいよ、というよくある流れを経てアカウントを親にとってもらった。
クイズ大会、doodoo巻き、島コンテスト、蜘蛛リンクのブラクラ、掲示板に貼られたエロサイトのアドレス、ちっちゃいたがめ、でけえタガメ、間違えて押して死にかけた「危険」の看板、帰省時のホテルワイズウッド、バグイベントで頭だけデカくなったルビーローズ、バグ潰し…html時代のファンサイト…島に設置できるラジオ…
楽しかったなあ
初代はワタメだった。あの目つきの悪さがたまらなく愛嬌があった。
あちこち散歩させたしdoodoo拾いをしたり、コピペのショートカットを覚えてモンスターと戦ったりもした。白いワタメは黒になったりピンクになったりした。
けど、ある日私の留守中の世話をしていた親が「死んだ」と言ってきた。
モンスターに攻撃されて死んだという。
こちらから仕掛けない限りは死なないはずではないのか?と親の不用意な戦闘への参加を疑った。だっておかしいでしょ、島にいるだけで巻き込まれて死ぬなんて、そんな理不尽な取り上げ方があるかよって。
すぐに新しいリヴリーを飼ったが、どうにも以前ほどの愛着がわかない。
それでも親は文句をいいつつも世話をしてくれた。
私もたまに自分でログインしては新しいパークを見に行ったりした。
でかいもちもちのピグミーはいつのまには狭い部屋を脱出して、ヤミーなんていうのもできて、ワイズウッドへの宿泊料金が改訂されて…もっといろいろあるけど全部は出しきれないな…
最後だから、と25日の夜から26の明け方まで徹夜の勢いで、真っ白なワタメと一緒にパークを放浪して回った。途中で疲れたという表示も出たけど頑張ってもらった。
スクショを撮影して回ってパークのデザインを改めて眺めてみたり、移転先のリヴリータイムズ社でもシールがピスーってなってるのに笑ったりした。
スマートフォン対応版じゃなくて完全にアプリ版になっていたらまた違ったのかなと思ってしまう。でもよくここまで運営してくださったなあ、とも思う。
みんなが死んでしまうわけじゃないよ、というエピローグまで用意してくれたし、ダークヤグラは檻の向こうのことをおしえてくれたし、ひとつのゲームのサービス終了にしてはこの上なく優しい終わり方だと思う。
そろそろサービスが終わる。最後に満腹にして送り出そうと思う。
また会えるといいな
わたふわんよ