ダブルピース日記~推しに健やかであってほしい~

脳直で物を言う地方在住の半茶の間。2018年は遠征できないので何も口を出す権利がありません

鋼の錬金術師を知っているか。

ついさっき(この文章を書き始めたとき)まで掲載されていた記事が、冒頭まで読んだだけでもアレだったのでもう自分で書く。
というかLTEからWi-Fiに切り替わってページ更新された瞬間に読みかけだった記事が消えて謝罪記事になってて笑ったんですけど、
 
とりあえずハガレンの話をさせてくれ。
アニメ1期の話をさせてくれ。
でも内容的にネタバレを避けたいから10年ほど前の作品ではあるけどふんわりと紹介させてくれ。
ネタバレに配慮しろ!!!ということではなく、知らない方がびっくりできるからまだ一期を観たことが無い人は楽しみにしててほしい。
 
 
鋼の錬金術師」は私の世代だと「知ってる?」と聞くのもためらうような、凄まじい作品だ。
ダークファンタジーコミックの金字塔と言っても間違いがない。
 
原作の話はWikiが詳しいからそれを読んで欲しい。誰が書いたのかはしらんが凄まじい情報量だ。
文字を読む体力がなければキャラクターブックでも読んでほしい。
アニメと原作とで設定は異なるものの、基本のキャラクター像や階級、所属や出身、地名などは追加はあれど大きく変更はされていないはずなので、
どこかで単語だけでも拾ってから各種媒体を見ると混乱が少なくていいかもしれない。
 
強めにかいつまんで話すと、
失った母親を作り直そう、取り戻そう、とした二人の兄弟(めちゃくちゃ頭がいい)が
錬金術の禁忌である人体錬成(人間を構成する材料を集めて肉体の作成と魂の呼び戻しを持って蘇生とする行為)を行い、
その行為への代償として兄は左足を、弟は全身(肉体そのもの)を、そしてそのすぐ後に弟を取り戻すために兄はもう一度錬金術で今度は弟を取り戻そうとする。
結果は「引き戻す」ことには成功したが、弟は眠ることもできない、ぬくもりも感じない鎧の姿に魂を宿すことに。
そして兄は二度目で右腕まで失い、失った箇所を鋼の義肢で補い、失ったものを取り戻すための旅を始めたって感じです。
 
あらすじが下手なので信じらんないくらい冒頭しか説明できなかった。でもこう言う動機でエルリック兄弟という二人は旅をします。
漫画は単行本サイズで27巻、完全版で18巻。
ほか、ノベライズが原作の番外編にあたるくらいの内容のものが6巻、ゲームが4冊(たぶん)
各種ガイドブックも発売されている。
ゲームは残念ながら1期時点ではPS2なのでプレイするにはPS2が必要だと思う。
小説では細かい感情の説明なども読めて面白いしゲームのノベライズは1冊で完結なので是非読んでほしい。
 
 
私はハガレンが好きなだけで詳しい訳じゃない。
間違いがあったら指摘して欲しい。不思議と書いてると気づかないのでなにかしら間違えると思う。
 
この記事は「1期」についてなので、これ以降の内容はすべて1期を指すものである。
 
前提として、化け物のようなアニメだ。
このアニメが製作された時期というのは、まず2003年。
連載開始が2001年。連載先であった「月刊少年ガンガンはその名の通り月刊誌。つまり単純計算で年に12話の掲載だ。
完結したのは2010年。つまり、話の冒頭も冒頭、まだ真相的なところには触れもしていない段階だった。
その時点でアニメ化という謎の大英断が下されたアニメだ。
「何故もうちょっと待てなかったのか」と言うのが正直なところだが、今思うと待った所でどこまででも切れる気がしない。誰が判断したんだこれ。
 
放送枠は土6、放送は週に1回。
どれだけ薄く引き伸ばしてもどのみち原作は完結どころか、これから途方もない世界と冒険が始まるところだった。
アームストロング少佐の姉や、イシュヴァール人以外の人種が介入してくる部分も未登場だった)
 
そして、原作者、監督、いろんな人の考えと意向の上で、
原作とはまったく違うアニメが作られた。
それがアニメ「鋼の錬金術師」だ。そういう風に記憶している。
 
原点である「エルリック兄弟が犯した禁忌」という部分は変更されていないが、
銀時計の作用や諸々などが錬金術と筋肉の殴り合いである原作や2期(FA)よりもどちらかというとファンタジー傾向が強いように思う。
 
私は当時小学生だったため、インターネットやコミケ参加者層などその界隈がどのような反応をしていたのかは一切知ることができなかった。
ただ、原作とまったく違う展開、結末。賛否は当然あっただろう。
それでもあの「ガンダム」と肩を並べるほどのヒット作となった。どれだけ凄かったのかを人に説明する上ではこれが分かりやすいと思う。
視聴率とか受賞歴などはwikiを見て欲しい。引用していいのかわからなかったので・・・
 
原作との違いはあげればキリがない。
まず、ホムンクルスが原作で全員登場しきっていなかったため、アニメにのみ登場するホムンクルス持つ名前が違うホムンクルスが存在する。
そもそものホムンクルスの成り立ちや、行動原理、それを操る存在もまたアニメのために作り直されている。
荒川先生に聞けば多分設定は引っ張ってこられただろうけど、全部作りなおしてある。
作り直して、作り直した先でまたドラマが枝別れしているからひれ伏すしかない。
賢者の石の立ち位置もまた違う。
アニメでの賢者の石(及び紅い石)には、「なんてこった・・・」と思った。
 
とにかく、なにもかもが違うのだ。
当時の原作ファンもこれで離れていく人もあれば、このアニメ切っ掛けで原作を読んで違いに愕然とする人もあれば、
ただ原作をなぞるだけでないアニメに、新しい世界を冒険するエドやアルを大いに楽しんだ人もあっただろう。
 
昨今のアニメ化や実写映画化にありがちな「名前と設定を借りた別物」ではない。
別物であることは間違いない。ただ紛れもなく「鋼の錬金術師」そのものであった。
ここまで設定を変え、アニメオリジナルのキャラを大量に登場させ、誰も予想できなかったであろう決着と結末を迎えたアニメをほかには知らない。
それでも破綻せずむしろその鋭利さとしっかりとした足場を保ったままで走りきり、原作と平行して進み、未来へ繋いだ素晴らしく凄まじいアニメだ。
兄弟も、この漫画も間違いなく世界を動かした。
 
兄弟の約束が何なのか、どうなったのか、それは是非「シャンバラを往く者」までで見届けて欲しい。
個人的には救いも未来もある結末で、「私たちが見届ける事が出来る物語」としての完結ではあるが、「彼らの終わり」ではない結末だったように思う。
あとアルフォンス・ハイデリヒの声優の欄を見てひっくりかえってほしい。
駄目だシャンバラのロイとハイデリヒの事考えると頭がおかしくなる。頭が小学生に戻る。
ハイデリヒに困った顔で優しく叱られたい。
 
そんな鋼の錬金術師なんと今アマゾンプライムでアニメオリジナルシナリオの1期、その1期の結末を描いた完結編映画である「シャンバラを往く者
そして「FA」と呼ばれる原作準拠の2期、その幕間の物語を描く「嘆きの丘の聖なる星」、ここまですべてが配信されている。
つまり、何かしらのインターネットに接続できる端末があればいつでもどこでも好きな時に好きなタイミングでハガレンを見る事ができるのだ。
 
アマゾンプライムは初月無料、翌月からは課金が始まるが400円という単発コースがある。
以前は年間契約だったが月単位での契約が可能になったためもっと手軽に利用できるだろう。
自宅で見るという選択肢は、あなたがもっと自由に、もっと豊かなハガレンライフを送る手助けをしてくれる。
 
アマゾンプライムの回しものでは無い。むしろこれで登録する人が本当に出たらもうけもんである。超高速参勤交代もあるから観てくれ。
そして無料期間が終わる数日前にお知らせメールを自分宛に送信するように設定もできるため、安心してロイ・マスタングの顔のよさと闇に酔いしれて欲しい。
お勧めのロイ・マスタングはシャンバラの終盤でかつての・・・っとこれ以上あの儚げな三十路の魅力を語るとネタバレになっちまうぜ。へへ…
 
話は変わるが、
私の膝の上にはいま、二次元界隈で人気の「もちころりん」シリーズの鋼の錬金術師バージョンが乗っている。
これがまたサンリオとのコラボで尋常じゃなくかわいい。
なんなら一緒にお花見も行った。形状が円柱に近いため安定しているのがいい。
見かけた先で引き続けた結果、毎回3個(財布の都合です)買ってそのうち1つは必ずマスタングという引きなのでうちにマスタングがめっちゃいる。
この調子でBOXでもバラでも積むから是非シャンバラVerで、
眼帯ありのロイとかハイデリヒとかハボックとかホークアイまで入れてまた作って欲しい。お願いします何でもしますから
 
・・・じゃなくて、
鋼の錬金術師は原作の漫画2001年に連載開始、
連載終了は2010年だ。実に8年前のことだ。
 
このグッズが出ていまうちにあるのは、確かに2017年末公開の実写映画の勢いと利益が見込めたからかもしれない。
実写映画のおかげで数年ぶりに、書き下ろされたエドに会う事が出来たのも事実だ。
東急ハンズとのコラボだって、カピパラさんとのコラボだって、スイーツパラダイス、原画展、時期的にもこれらはすべてそうと考えてもいいだろう。
 
ただ、そこに行き着くまで、
この作品が社会現象となり某テーマパークでイベントが開催されたり、
手袋にロイ・マスタングの練成陣を自分で書いたり錬金術をどうにか使えないかと両手をパンパンさせてみたりする子供が居たり、
アルフォンスの鎧をマジで作ってしまうようなおおきなおともだち等が全国、いや全世界に生まれたのは、
まず原作、そしておそらく多くのファンを獲得する最初の大きな切っ掛けとなったアニメ1期があったからと言えるのではないだろうか?
 
受け取り手それぞれに好みや好き嫌い、そしてそのなかにも程度があるだろう。
ただ、ファンやこれから門戸を叩くかもしれない人の前で、いずれかの作品や媒体を押し上げたいがために何かをを貶めるようなことをしていい筈がない。
 
そもそも問題となった記事の提供元が記事を取り下げた揚句
「ここを見てたツイッターのみんな!じゃあおめーらが納得のいく記事を書いて寄越せよ!コンペして勝った奴に金やるからよ!」と取れる、
謝罪もクソもない文章を簡単にアップし、公式とされるツイッターにも同じようなノリの文章でツイートをしていた。
アニメ・出版社などを通しての掲載であったかどうかも怪しい。素人が企業ごっこをして作った記事なら程度が低くてもまあ…
…許されるわけねー!!!!!オメー!!!せめてWiki丸コピくらいの内容にしろよ!!!
久々に仕事以外でキレちまったよ!!絵も描かずにさァ!!!こうやってさあ!!!はてなブログでガン切れしてんのよ!!!
適当な記事書いて作品名で釣ってアフィ収入が目的かァ!??!?!ってサンダー持って乗り込みたい気分だった。
 
 
私は鋼の錬金術師でライトな漫画好きから、一転してオタクとなり腐女子となり、
お絵描きをはじめ、錬金術関連のみでなく書籍、文献、論文、画集、絵画の暗号解説、映画、戦争史、とにかく色々な世界を広げた。
1921のリアルミュンヘンの様子が知りたくてドイツ語の辞典を引きながら本を読んだ。馬鹿だったなあの頃。まず学校の勉強しろよ。
まあ人生の半分以上をオタクとして過ごすはめになったのはロイ・マスタングっていうこの世でもっともかわいい三十路のせいなんですけど、
 
とりあえず、世界的にも個人的にもそれくらいの作品をWikiに書いてあることですらまともに引用もパクりもできずに記事にされたことに怒り狂っている。
 
記事を消されたので最早どこがどうと指摘することもできないが、
怒りすぎて言葉にできなくて自分のツイッターアカウント(鋼用)の画像欄を特攻の拓のブチギレ画像で埋めて感情表現をしたくらいだ。
 
とはいえ、私もつい最近表だって再燃した身、ほぼ感情にまかせて書いてしまったため
もしこの記事をハガレンのファンの方々にお読みいただけたとしてどこか間違いや勘違いがあれば匿名コメントで構わないので指摘して欲しい
間違えたとしても、私は少なくとも記事を消して逃げたりはせず、間違えを訂正して学びたい。
 
ハガレンはいいぞ。
とりあえずそう言いたかった。
 
なんなら7月7日に午前・夜と2度も「シャンバラを往く者がアベマTVとかいうハイテクなサイトで無料放送されるらしい。
もし、それまでにアニメの視聴や原作の読破が間に合わなかったとしても
アクションシーンのモーションを見るだけでも大変興味深い作品なので観て欲しい。
そしてゆくゆくはロイ・マスタングの色気で人生を狂わされてくれ。
じゃあな!